土を考える

世界と地域、鳥と虫の視点を行き来しながら、
人と自然が共に生きる土壌環境を、私たちは本気で考えていく。

国際基準の循環型農業人にも、地球にもやさしい。

世界に通用する基準で土づくり、野菜づくり。

世界120カ国以上で通用する国際規格「GLOBAL G.A.P.」を取得。

石坂オーガニックファームでは、2017年に埼玉県で2番目、野菜では初となる国際規格「GLOBAL G.A.P.」を認証取得しています。農産物のおいしさだけでなく、食品安全や環境保全、労働環境などにも配慮したサステナブルな農園を実践する優良企業だけに与えられる国際規格です。審査内容は、畑の管理整頓や、持続可能な農業手法、農場で働く人の安全管理など、220項目以上。それを、第三者により厳しく審査しています。すでに世界120カ国以上に普及し、オリンピック・パラリンピックの外国人選手向け食材の調達基準にも採用されています。

国内農家に0.5%未満の「有機JAS認証」を取得。

農薬や除草剤、化学肥料等に頼らず、自然の力で野菜を育てます。種から始まって微生物などと一緒に時間をかけて、自然のバランスが崩れてしまわないように心を配りながら向き合っています。
現在、有機農業に取り組む国内農家は全体の約0.5%で、そのうち有機JASを取得しているのは1/3程度に留まるといわれています。石坂オーガニックファームでは、2019年に日本で唯一 “有機野菜”と表示できる有機JAS認証を取得。

未来につなぐ再生する農業先人からの土や技術、恵みを紡ぐ。

江戸時代から続く「落ち葉堆肥農法」と、この地の風土に根ざした50種類の「固定種」野菜を現代に受け継ぐ。

土の中で微生物が栄養をつくり、
植物が根を張り、美しい実をつける。

ここ武蔵野は、かつては火山灰土に厚く覆われ、農業には厳しい痩せた土地でした。江戸の急速な人口増加に伴う食糧不足を背景に、1694年に三富新田の開発をスタート。木々を植えて平地林(ヤマ)を育て、その落ち葉を堆肥として畑に入れる世界農業遺産「武蔵野の落ち葉堆肥農法」で、多種多様な微生物が暮らしやすい、豊かな土を育んできました。

花が咲き、実がなり、種が採れる。
その種をまけば、また花が咲き、実がなる。

この土地の風土や気候に適応し、脈々と受け継がれてきた固定種。どれも個性的で、おなじ野菜の種を植えても、成長スピード、形・大きさが異なります。そのため、育てるのは大変ですが、手間ひまかけると野菜本来の味をぎゅっと詰め込んだ滋味深い野菜に育ちます。

生き物と共生生き物も私たちの仲間

いろんな生き物がいる方が、ずっと豊かになる。
畑の野菜が育つのを助けてくれたり、
多様な土壌をつくってくれる仲間たち。

ミミズ

枯れ葉や腐りかけの葉、カビなどの微生物も吞み込んで、筋肉の動きで細かく砕きます。そして、うんちとして生み出されたものは、野菜に必要な栄養がたくさん入っています。また、ミミズが土の中を動き回ることで、土を耕す効果もあり、通った道は水や空気が流れる道にもなります。

ミツバチ

花の蜜を集めるだけではなく、私たちの毎日の食事に欠かせない野菜や果実を実らせるための受粉を行ってくれます。もし、ミツバチがいなくなったら、世界の食料の半分以上がなくなってしまうと言われています。今、そんな大事なミツバチの数がどんどん減っています。

にわとり

残った野菜や植物に害を与える昆虫を見つけて食べ、足で地面をひっかけてエサを探すので、雑草が生えにくくしてくれています。ふんは良質な肥料になります。
私たちは、日本の気候風土の中で育てられてきた純国産鶏「もみじ」を、鶏舎のなかで自由に歩き回らせる平飼いで飼育しています。

小さな小さな土壌微生物

土を育て、豊かな森や畑をつくってくれたり、水を浄化して、地球の汚れをきれいにしてくれています。見えないところでいのちを創り、育て、守ってくれている小さなヒーローです。

今、私たちにできること

土を楽しむ